もともと真面目な性格で、周りからの目や評価を気にしがち。自分自身のことを認められなかったという、ニックネーム「さとちゃん」。リターンスクールでの学びを通じて、徐々に自分自身を認めることができるようになっていったと言います。
そして、自分自身を認められるようになったことで、自分がかつて抱いていた「夢」や「本当にやりたいこと」に気が付き、今はそれに向けて邁進しているさとちゃん。
果たして、リターンスクールでどんな変化があったのでしょうか。
人から言ってもらえたことは「プレゼント」
ーーリターンスクールを受講する前の状況を教えて下さい。
仕事が忙しく、さらにはパーキンソン病を患っていた父の介護もする毎日で、色々なことを「自分がやらなければ」と抱え込みすぎてパニックになっていました。そんな状況でリターンスクールを知り、何か変化がほしいと思って受講を決めました。
ーーリターンスクールを受講して、何が変化しましたか?
私はもともと完璧主義で、自分のことを追い詰めることが多々ありました。例えば、テストで90点を取っても「あと10点取れなかった」と自分を責めてしまうようなタイプ。周りからの評価を気にして、自分を認めることができない性格でした。
その原因は、子ども時代の経験があるのかもしれません。
私は未熟児で生まれ、身体も弱かったので小さい頃から人に迷惑をかけることが多かった。そのため、自然と周りの人に気を遣い、申し訳ない気持ちになることが良くありました。
さらに、高校ではテニスの強豪校に入部したこともあり「強いことが正しい」「勝つのが当たり前」という世界にどっぷり浸かっていました。なので、ちょっとくらい成果が出たくらいでは、自分を認められなかったのだと思います。
リターンスクールでは、自分で自分を認めるための「丸つけワーク」や「鏡ワーク」を教わり、実践していきました。このワークを続けることで、自分ではコンプレックスだと思っていたことが、実はそうではないと気付けたのです。
ーーそれは例えば、どんなことでしょう?
例えば、私はずっと「線が細いね」とか「スリムだね」と言われることにコンプレックスを感じていました。それは、テニス部時代に身体が細いが故にパワーがないことをずっと指摘され続けてきたから。
でも、みんなは「痩せててステキですね」という意味で言ってくださっていたのかもしれない、と受け止められると「自分はコレで良いのかも」と思えるようになったのです。
また、私は人がしていることをマネるのが上手らしく、何でも器用にこなせたりします。これも、器用さが強みにも関わらず、どこかで「何でもできるけど、どれも100点を取れていない」と自分にバツを付けていたことに気付いたのです。
「人から言ってもらったことは『プレゼント』」という言葉をどこかで聞いたことがあったのですが、私はそのプレゼントを全く受け取ろうとしていなかった! と、リターンスクールで学ぶ「マル付けワーク」や「鏡ワーク」を続けることで気付いたのです。
リターンスクール受講をきっかけに「夢」の道へ
ーーリターンスクールを受講して、どんな変化がありましたか?
はい。会社を退職して、夢だったスポーツトレーナーの道へ進むことにしました。
私は20代の頃、スポーツトレーナーになりたい、と思ったことがありました。高校時代にテニスをしていて腰を痛めた経験があり、どうしたら身体を上手に使いながらスポーツを続けていけるか、皆さんにお伝えできたらと思っていたのです。
でも、当時は「どうせ自分にはできない」「身体の知識も、スポーツの経験も乏しいから無理」と自分で勝手にあきらめました。
リターンスクールでは、自分が今後の人生をどう生きていくか、ワクワクする人生シナリオを描くというワークがあります。その時に「やっぱりトレーナーをやりたい!」という気持ちが肚の底から湧いてくるのを感じました。
リターンスクールを受講し始めるのと同時期くらいに、肩こりや腰痛を改善したり、アスリートのパフォーマンスを高めることができる「コアチューニング®」というメソッドに出会いました。「この技術があれば、私もトレーナーとして活動できるかも」と思って資格を取ったことも、トレーナーの道へ進む大きなきっかけになっています。
コアチューニング®施術中のさとちゃん
リターンスクールで自分を認め、自分が本当にやりたいこと、取り組んでいきたいことに向き合い、それを宣言できたことが、人生を大きく変えるきっかけになっていると感じますね。
「本当の自分の気持ち」を感じ取れるようになった
ーーなぜ、リターンスクールを受講したことで、それだけ大きな決断ができたのでしょう?
「本当の自分の気持ち」を感じ取れるようになったからだと思います。
実はリターンスクールが始まってすぐは、イヤでイヤでしょうがなかったのです(笑)。自分を出すのが怖いし、思っていることを言うのもイヤだし、自分の内側にあるものを見られたくない、見せたくないという気持ちが強くありました。
当初は「言葉が軽すぎて、受け取れない」と、ファシリテーターから言われたこともありました。
というのは、私が話していたことが「本心」あるいは「肚の底から感じたこと」ではなかったから。それっぽいことを言ってごまかそうとしたのが、バレていたんですよね。
でも、リターンスクールでの取り組みを続けるにつれ、徐々に本当の自分、あるいは自分の奥にある気持ちと向き合うことができました。そして、「自分は何がしたいのか」「どう生きていきたいのか」という自分の「本当の気持ち」を感じられるようになっていったのです。
以前の私は、つい「こうあるべき」とか「こうでなければならない」と、色々なことをジャッジして決め付けていたように感じます。だから「身体の知識がないから、トレーナーは無理」「スポーツの経験も乏しいから無理」と決め付けていました。
でも、それは自分の内側から湧いてきた想いではなく、人から言われたことや、仕入れてきた知識を基にして考えているだけだと、ある時に気付いたのです。そして、人から言われたり、教わったとおりにやって上手くいったことって実はそんなにないな、と(笑)。
それなら、自分が本当にやりたいこと、自分の肚の底から湧き上がってきた想いに正直になってみたらどうなるだろう? と思えた。それは、リターンスクールのおかげです。
誰に対しても「寄り添える」ようになった
ーー独立した以外にも、変化したことはありましたか?
父との接し方は大きく変化したと感じます。私の父はパーキンソン病を患っており、母と私とで介護をしています。
父の介護はもちろん色々と大変なこともあります。機嫌が悪い時もあれば、幻覚が見えるのか、何かずっと話をしていることもあります。私の子どもの頃の印象では、父は口数の少ない人。その父がずっと話しているのを見ると、何か言いたいこと、話したいことがあるんだろうな、と思って耳を傾けられるようになりました。
以前だと「何をブツブツ言ってるんだろう」とか「黙っててくれればいいのに」と思うこともありましたが、目の前の出来事は、自分の捉え方一つでいくらでも変わると気付いてから、そのように受け止められるようになっていきました。
ーーお父様に寄り添えるようになっていったんですね。
そうかもしれませんね。それは、会社の同僚に対しても同じかもしれません。
以前の私は完璧主義で、決して同僚に対して厳しいことを言ったり、強く当たることはなかったのですが、周りからすると、私と話すのがプレッシャーに感じることもあったのだそうです。でも、リターンスクールを通じて自分を認められるようになったことで、自分も他人も自然と許せるようになったのだと思います。
恐らく、自分を認めていなかった時は力が入って、相手にも「硬さ」を感じさせていたのだと思います。自分も他人も許せるようになると、自ずと力が抜けて、柔らかく人と接することができるようになったと感じます。
その結果、同僚からは「以前よりも話しやすくなった」と言われることが増え、公私共に相談を受けることも多くなりましたね。
「自分自身を感じる」と、人生が変わる
ーー最後に、これからやっていきたいこと、実現したいことなどをお聞かせください。
今はクライアントさまのご自宅や会社などに伺って、コアチューニング®の施術や、体操教室をお伝えしたり、パーソナルトレーニングの指導をしています。この事業を、今後はさらに広げていきます。
私は身体を通じて「みんなが楽しめる世界」を創りたい、と思っています。身体が健康で、元気な状態であれば、色々なことを楽しめる。健康状態に問題がある人は、やりたいことがあっても制限がかかってできないこともある。そういった方も含めて、誰もが「やりたいことをやって、楽しめる」社会にしていきたいのです。
そして、そういう社会づくりを私一人の力で行うには限界があります。だからこそ、同じ志を持つ方々と一緒に協力して、輪を広げていきます。
私たちに与えられた生命は、いつか必ず終わりが来ます。時間は有限なものです。ところが、私たちは自分にどれだけの時間が残されているかを、あまり意識する機会がないように感じます。だから、ついついやりたいこと、挑戦したいことを先延ばしにしてしまう。
でも、自分に残された時間が限りあるものだと本当に思えたら、きっと「やりたいこと」をやるのではないかと思うのです。
本当に自分がやりたいこと、言い換えれば「どう生きていきたいか」は、一人ひとり、自分の中に必ずあるものだと思います。でも、多くの人がそれに気付かなかったり、見て見ぬふりをしてしまう。でも、私はそれはもったいないと思うのです。
私自身はリターンスクールを通じて「自分が本当にどう生きていきたいか」と向き合い、その道に進むことを決めました。そして、コアチューニング®と出会い、身体を緩めることで、さらに自分の深い想いを見に行けることがわかりました。
大切なことは「自分自身を感じること」だと、私は思っています。自分自身を感じに行くことで、目の前の出来事やトラブルの捉え方が変わる。このことを、私はリターンスクールで学びました。そしてこのことを、私は身体を通じて皆さんにお伝えしていきたいと感じています。