「自分がやりたいことは明確だったし、悩みも特にないつもりだった」と、リターンスクールを受講する前の状況を語ってくれた、ニックネーム「じんぺー」さん。ですが、ファシリテーターと会話をしている中で、自分の中にあった「本当の願い」に気がついたのだそうです。
自分の「本当の願い」に気付いた
ーーリターンスクールを受講する前の状況を教えて下さい。
以前からファシリテーターと仲が良くて、リターンスクールの体験会に誘われたので参加してみました。私は元々「自分がやりたいこと」は明確でしたし、それに向けて進んでいる実感もあったので、正直リターンスクールは「要らないかな」と思っていました。
ですが、体験会でファシリテーターから「常識や『できる・できない』を全て取っ払って考えたら、どうしたい?」と質問され、私は「子どもたちと暮らしたい」と答えていました。
私は前妻と離婚しており、子どもたちとは毎週会って遊んではいるものの「一緒に暮らす」ことはこの先もう無いだろう、とあきらめていました。そのことが、思わず口をついて出たのです。
その時、ファシリテーターが「思っていれば、現実が変わるよ」と言いました。私はその言葉を聞いて号泣してしまい、同時に理想をあきらめ、足かせを作っていたのは自分だった、と気付いたのです。
そう思うと、仕事でも同じように考えている部分があることに気が付き「リターンスクールを受けてみよう」という気持ちになったのです。
ーーリターンスクールを受講する中で、どういう変化がありましたか?
リターンスクールでは「4つの承認」という考え方を学びます。多くの人は、自分が何かに取り組んで成果を出せたら自分を認める「成果承認」はできるらしいのですが、私は成果を出しても「それが当たり前」だと思い、自分を認めることができなかったのです。
当然、行動しただけではダメだし、何かをしようと意識しただけ、なんてもっとダメ。このように、私は自分自身にダメ出しをずっとし続けていたのです。
成果を出しても「当たり前」、行動しても成果が出せなければ意味がない・・・。そう考えて自分を認められない私は、当然ながら他人も認めることができませんでした。ですから、失敗した人やミスをした人に、口では励ましの言葉をかけていても、心では「ダメじゃん」と思っていたのです。
ですが、リターンスクールで「マル付け」のワークを学び、自分に対して「これでOKなんだ」と思えるようになってから、人に対して許容する気持ちが生まれてきました。「許す」ってこういう感覚なのか!と、リターンスクールを通じて学んだように感じます。
私の場合、自分を許せるようになったから、相手も許せるように変化していったのです。
「自分はマル」が大前提
ーーリターンスクールを受講し始めて、感じたことはありますか?
私は元々、どちらかと言うと失敗や物忘れが多い方で、でもそれは「あってはいけないこと」だとすら思っていました。決めたことは、きちんとやる。しっかり、ちゃんとしなければならない、と心の底でずっと思っていたのです。
リターンスクールでは、毎朝「今日をどう生きるか」、そして一日の終わりに「今日一日を振り返ってどうだったか?」をFacebookの秘密のグループに投稿するワークがあります。もちろん、このワークも「ちゃんと毎日やらなければ」という気持ちで、投稿を続けていました。
ところが、リターンスクール受講期間とイベント出店が重なる時期があり、そのイベントがあまりにも楽しすぎて、朝晩の投稿をすっかり忘れていたことがありました。
ーー以前のじんぺーさんだと「あり得ない!」と思いそうですが・・・。
私も最初はそう感じたのですが、ファシリテーターも一緒に受講した仲間たちも「大丈夫!」「そういうことあるよね」と認め、受け入れてくれる雰囲気がありました。その感覚を受けて、私も「それでもOK」と自分を受け止められるようになったのです。
先に出た「4つの承認」の4つ目は「存在承認」。何も成果を出さなくても、何も行動しなくても、何かを意識できなかったとしても「自分が存在している」ということ自体を承認し、マルを付ける。
「何かができなかったからバツ」ではなく、全ては「マル」という前提から「決めたことはやろう」とか「これをすると、もっと良くなっていく」と考える。そういう自分になれたように感じます。
自分を認めるから、理想に近づける
ーー最後に、この記事を読んでいる皆さんへ一言お願いします。
私は「自分で自分を可愛がれていない人」に、リターンスクールを受講してほしいと感じています。
私の周りにも「能力は高いのに、自分に対する評価がすごく低い」という人が大勢います。これはまさに、自分で自分のことを認め、可愛がることができていないからではないかと思います。
「こうしなければならない」とか「こうであるべき」と考えて生きていると、「そうできなかった自分」がいた時に、どうしても自分を責めてしまいやすくなります。そうではなくて、前提は「自分を認め、許す」。その上で「もっとこうしたい」とか「もっと成長したい」という自分を認めて、その方向に向かってやるべきことに取り組む。
私はそうすることで、本当の自分を生きることができるようになるのだと思います。
自分を認め、許せない人ほど、自分自身の「本当はどうしたいのか」「どう生きていきたいのか」が見えなくて、外側にある「こうあるべき」に囚われてしまうように思います。
自分で自分を認められるようになると、楽になります。そして、より自分の理想に近づいていけるようになります。自分の中にせき止めている想いがある方、あるいは、そのことにも気付いていないけれど、何だか今の自分に満足していない方は、ぜひリターンスクールを受講してみてほしいです。